40代からの絶対に知っておきたい健康知識

40代からは自分の健康は自分で守る!

ロコモティブシンドロームと健康寿命について

今回は、以前に書いた「ロコモティブシンドローム」についての質問が
多いので改めてその説明と併せて「健康寿命」について説明します。

まず、そもそも
ロコモティブシンドローム
とは、 「運動器の障害」により、
「要介護になる」リスクの高い状態になること
です。 では、「運動器」
とは、 骨・関節・靱帯、脊椎・脊髄、筋肉・腱、末梢神経などの、
体を支え、動かす役割をする器官の総称です。 ロコモの原因としては、「運動器の障害」となりますが、
それには、大きく分けて、 「運動器自体の疾患」と、
「加齢による運動器機能不全」があります。 1)運動器自体の疾患 加齢に伴う、様々な運動器疾患です。 たとえば変形性関節症、骨粗鬆症に伴う円背、易骨折性、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症など。 あるいは関節リウマチでは、痛み、関節可動域制限、筋力低下、麻痺、骨折、痙性などによる、 バランス能力、体力、移動能力の低下が考えられます。 2)加齢による運動器機能不全 加齢に伴う、身体機能の衰えです。 筋力低下、持久力低下、反応時間延長、運動速度の低下、巧緻性低下、深部感覚低下、 バランス能力低下などがあります。 運動不足になると、これらの「筋力」や「バランス能力の低下」などで、
容易に転倒しやすくなるリスクが起きます。
ロコモティブシンドロームを考える時に、同時に抑えておきたいものとして、
健康寿命があります。
健康寿命
とは、 健康で日常的に「介護を必要としない」で、「自立した生活ができる」生存期間のことです。 実は、普段よく耳にしているのは
平均寿命」
になりますが、この平均寿命と健康寿命の間には、男性で約9年、女性では約12年の差があります。 (平均寿命:男性80.98歳・女性87.14歳:厚生労働省 2016年) (健康寿命:男性72.14歳・女性74.79歳:厚生労働省 2016年) これは健康上の問題で日常の生活が制限される期間が約9~12年あることを意味しています。
日常の生活が制限され、さらに悪化すると、支援や介護が必要になる可能性が高くなります。
その期間が9年〜12年です!
この時間、思ったより長いと思いませんか? (その差が女性の方が長い点。なぜだか考えてみましょう!) そして、要支援、要介護になる原因のトップは,
実は、転倒・骨折や関節の病気などの運動器の故障であることはあまり知られていません。 (運動器の障害24.6%,認知症18%,脳血管疾患16.6%,高齢による衰弱13.3%
,その他)

以上のように、「ロコモティブシンドローム」と「健康寿命」は密接な関係にあるんです!

では、あなたの「ロコモティブシンドローム」 のリスクについて考えてみます。
まずは、以下のロコモテストをしてチェックしてみましょう! ①片脚立ちで靴下がはけない ②家の中でつまずいたりすべったりする ③階段を上るのに手すりが必要である ④家のやや重い仕事が困難である ⑤2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である ⑥15分くらい続けて歩くことができない ⑦横断歩道を青信号で渡り切れない  7つの項目のうち、1つでも当てはまる項目があれば、運動器が衰えているサインになります。 ロコモティブシンドロームの可能性がありますので、当てはまる項目がゼロとなるように、 筋力強化の運動をする必要があります。 次回はロコモ対策の運動についてになります。

 

それでは、本日は以上。

 

※このブログはすべて私個人の見解です。